本2018:脳と心の洗い方

本書の「恐怖心」についての文章を読んでいて
思わず苦笑してしまった部分がありました。

P192

かつては、「恐怖心」のおかげで人類は発展してきました。「恐怖心」があるから、危ないことを避けてこられたわけです。
ただ、現代くらい発展して種が十分に保存されているなら、もう「恐怖心」はいらないのではないでしょうか。

・・・中略・・・

本当に怖いかは別の話です。本当は地獄とかがあって怖いかもしれないが、それは行ってみないとわからないわけだから考えること事体が無駄な時間です。
もちろん、地獄に行ったこともない人に、「地獄に落ちる」と脅されて怖がることも論外です。(地獄に行ったことがある人が本当にいれば、説得力がありますが、そんな人がこの世にいるはずがないです。いたとしても地獄に落ちがことがある人のいうことは聞きたくありませんし)。

この部分を読んで、
言われてみればそりゃそうだと思いました。

正気でいれば、そんなこと言われて怖れを抱いて
相手の言う通りにする必要なないと気づけるのだけれども、
「すがりたい」「助けてほしい」「背中を押してほしい」
などと思って相手の話を聞いていると
脅しめいた言葉を親切心で言ってくれているとさえ思えてしまう。

そういう心理ってありませんか?


これは、
恐れを抱かせて人をコントロールしようとする方法、
洗脳の常套手段なのだそうですが、
似たようなことが、
もっと気軽に無意識に起こっています。

たとえば、
「会社辞めて転職しよう」とか「起業したい」
と友人や家族に話したとき、
「そんなんで食えるはずないじゃん」
という人が必ずいるでしょう。

でも、その人たちは、
転職をしたり、起業したことがあるのか?
そこを意識して話を聞かないと
自分の人生の判断を揺るがされてしまいます。


起業や転職をしたことない人が
安全地帯から物事をみて言っているならば、
言っていることの信ぴょう性が低い。


起業して大変な思いをした人が、
「大変だよ」というならば、
それはエビデンスとしてありがたい情報になるでしょう。


もしも
「言う通りにしないと、地獄に落ちるわよ」

と言われたとしたら、
「あなたは、地獄に行ったことがあるんですか?」
と訊けるようにしておきたいですね。

面倒くさい奴だと思われても、
その人の言葉を信じるのに
裏付けがあるかないかは大事なことだからです。


この本は、
他人の意見やマスコミや社会の情報にも惑わされず、
他人に作られた人生ではなく、
自分らしい人生を創るための考え方や方法が載っています。

読み終わって、
なんだか目が覚めたような気分になりました。


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